ご挨拶


    3月11日14時46分未曾有の東日本大震災により、壊滅的状態となった被災地の皆様には衷心よりお見舞い申し上げます。 このような国難の時、日本国民がひとつになり復興を願い、個人、組織で身近なところから行動に移してゆくスタートの年となりました。
 さて、わたくし平成23年4月から、前長戸金昭会長の後任として就任いたしました管家一夫でございます。浅学非才ではありますが、皆様のご支援を頂きながら重責を全ういたしたく存じますので宜しくお願い申し上げます。
 福祉制度事業者の中で、常に先頭になり事業制度、報酬を作り上げてきた介護保険報酬改正が平成24年に行われます。本年は、制度及び報酬の方向性が出来上がる重要な年となります。前回の平成21年度報酬プラス3%及び、介護職員処遇改善交付金は、職員給与、福利厚生、キャリアアップに寄与しつつあり、我々の事業に一つの光を投げかけ、現場で働く職員にも安堵感が広がり、大変有難い3年間でありました。しかしながら、国家財政難の中で前回同様の措置が確保されるか 不安定であり、以前のようなマイナス改定にならない為にこの一年は、あらゆる機会に介護現場の声を届ける事が今まで以上に重要になって参ります。また、更なる介護サービスの専門性向上への道を切り開き、利用者や地域住民から安心と信頼を頂き「介護職を、人が羨む職業に」となるよう努力することが不可欠であります。

 そのためには、各種事業において、効率的な運営への努力を行いつつ、給与水準の向上のみならず、研修体制の充実、福利厚生の充実、キャリアアップの仕組 みの導入など、実態に即した処遇改善への取組を行っていくことが不可欠であります。
  愛媛県老施協といたしましては、社団法人全国老人福祉施設協議会と連携しながら、「介護職にとってサービスの質の向上に専念できる介護現場の再構築」と 「利用者の立場に立った制度づくり」という課題に対し、会員施設全体で課題解決に向け取り組んで参りたいと存じますのでよろしくお願いいたします。


愛媛県老人福祉施設協議会
会長 管家 一夫